歯医者さんを嫌いにならないために
当院では、お子様が歯科治療に対する恐怖心を持たないようにすることを第一に考えています。
そのためには、まずは歯科医院に慣れてもらうことが大切だと考えています。
きちんと一人で座って治療が受けられるようになるまでは、歯を強くするフッ素塗布などによって虫歯の進行を抑え、治療時の痛みや恐怖心を与えないようにし、歯科医院に慣れて一人できちんとお口を開けていられるようになったところで治療を行います。
当医院ではブラッシング指導に重点をおいています
当医院では、治療を行う前に毎回染め出し液によるプラークの付着状況のチェックおよび、ブラッシング指導を行っております。
染め出し液はお子様が嫌がらないように、「リンゴ味」がついたものを使用しています。
ブラッシング指導が終わり、お口の中のプラークが取り除かれたことを確認した後は、歯を強くし、虫歯を予防するために、フッ素塗布を行います。
虫歯予防の効果が持続するよう、塗布後30分間は飲食しないようにしてください。
お子様の虫歯を予防するためのポイント
スプーンや箸を共有しない
生まれたての赤ちゃんのお口のなかには、むし歯菌が存在しません。親御さんが使った箸やスプーンなどの食器を使ってご飯をあげたり、キスなどをすることで、虫歯菌をもらってしまうのです。
おやつは時間を決める
常に口腔内に糖分がある状態は、歯にとって最もよくないことです。
つまり、おやつは時間を決めて、そのとき以外は食べさせないようにしましょう。
食後の歯みがき習慣
なんといっても毎日の歯みがきこそが最も虫歯予防に効果的な方法です。食後は親子で歯みがきをする習慣を付けましょう。状況的に歯みがきが難しい場合は、お口を水ですすぐだけでも効果があります。
当院の小児歯科メニュー
歯磨き指導
年齢や口腔内の状態に応じて、適切なブラッシング方法を指導いたします。
フッ素塗布
フッ素には歯質を強化する力があるため、歯を虫歯になりにくくします。定期的に塗布することで、効果が持続します。
シーラント
奥歯の溝を歯科用プラスチックで埋める処置です。食べかすが溜まりにくくなり、歯みがきもしやすくなります。
過剰歯の抜歯
稀に正面の前歯の間に余分な歯(過剰歯)が生えることがあります。過剰歯は歯並びを乱す原因になるので、多くの場合では抜歯します。
フッ素塗布の効果
フッ素塗布統計によると、1歳6ヶ月より3ヶ月毎にフッ素塗布を行ったところ、虫歯の数が一人平均で半分以下に減少したという結果があります。
- 虫歯菌の働きを抑える
- プラーク(歯垢)の中にいる虫歯菌は、糖を取り込むと歯を溶かすほどの強い酸を出します。
それにより虫歯になるのですが、フッ素はそれらの菌が出す酸の発生を抑える働きがあります。 - 歯の質を強化
- フッ素は歯の表面のエナメル質を強くし、虫歯になりにくくします。
特に乳歯、永久歯が生え始めてから2~3年は歯の質も未熟で虫歯になりやすいため、繰り返しフッ素塗布を行う必要があります。
フッ素は食品やお茶にも含まれるため、スナック菓子やジュースを控え、お肉や野菜、お茶をきちんと摂ることでも虫歯になりにくい歯をつくることができます。 - 再石灰化を促進
- 歯ぐきの際の白く濁った部分は「初期虫歯」です。
虫歯によって穴が空く一歩手前の状態です。
ただし、この状態はきちんとしたブラッシングとフッ素塗布により、エナメル質が再石灰化し、元のきれいな強い歯に戻すことができます。