虫歯の原因はなにか?
「歯質」、「糖分」、「虫歯菌(プラーク)」の3つの因子が揃ってはじめて虫歯が発生します。
虫歯菌は栄養(特に糖)を与えられると3分以内に強い「酸」を作り出して、歯を溶かし、虫歯となるのです。
この3つの因子の1つでも欠ければ発生しません。
当院では細菌を抑え口腔の衛生を保つ方法や、生活習慣の再確認によって、あなたの歯をいつまでも健康に使っていただけるよう、指導を行っていきます。
歯の「再石灰化」ってなに?
お口のなかでは、常に歯質のミネラル分の溶け出しと吸収を繰り返しています。
ミネラル分が溶け出すことを「脱灰(だっかい)」といい、
溶け出したミネラル分が再び歯に取り込まれることを「再石灰化(さいせっかいか)」といいます。
この再石灰化が脱灰のスピードについていけなくなった状態がむし歯です。
歯の再石灰化を促すことで、初期段階のむし歯なら治せる場合があります。歯の再石灰化には、キシリトール入り食品の積極的な摂取、歯科医院でのフッ素塗布やPMTCが効果的です。
虫歯の進行と治療法を確認しましょう!
進行段階 | 症状と治療法 |
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C0 ごく初期のむし歯表面のエナメル質が溶けはじめ、白く濁っている状態です。 適切なブラッシングやフッ素塗布で治ることがあります。 |
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C1 エナメル質のむし歯エナメル質がさらに溶け、黒ずんで見える状態です。 むし歯に冒された部分を削り、その部分にレジン(歯科用プラスチック)を詰めます。 |
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C2 象牙質のむし歯エナメル質の内側にある象牙質までむし歯が進行した状態です。 むし歯に冒された部分を削り、詰め物を入れて穴を塞ぎます。 |
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C3 神経のむし歯むし歯が神経まで進行した状態です。熱いものがしみるようになり、何もしていなくてもズキズキと激しく痛むようになります。 神経を除去し、神経が入っていた管(根管)の内部を消毒して薬剤を詰める根管治療を行い、クラウンを被せます。 |
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C4 歯根まで達したむし歯歯の大部分が溶かされてしまい、歯根までむし歯に冒された状態です。 多くの場合、抜歯が必要です。 |
C0 ごく初期のむし歯
表面のエナメル質が溶けはじめ、白く濁っている状態です。
痛みなどの自覚症状はなく、まだ歯に穴はあいていません。
適切なブラッシングやフッ素塗布で治ることがあります。
C1 エナメル質のむし歯
エナメル質がさらに溶け、黒ずんで見える状態です。
冷たいものがしみることはありますが、刺すような痛みはまだありません。
むし歯に冒された部分を削り、その部分にレジン(歯科用プラスチック)を詰めます。
C2 象牙質のむし歯
エナメル質の内側にある象牙質までむし歯が進行した状態です。
ときどきズキズキ痛むことがあります。
むし歯に冒された部分を削り、詰め物を入れて穴を塞ぎます。
C3 神経のむし歯
むし歯が神経まで進行した状態です。熱いものがしみるようになり、何もしていなくてもズキズキと激しく痛むようになります。
神経を除去し、神経が入っていた管(根管)の内部を消毒して薬剤を詰める根管治療を行い、クラウンを被せます。
C4 歯根まで達したむし歯
歯の大部分が溶かされてしまい、歯根までむし歯に冒された状態です。
歯根部に膿が溜まると、さらに激しく痛みます。
多くの場合、抜歯が必要です。
抜歯後は入れ歯やブリッジなどで、失った歯の機能回復を図ります。
歯がしみるのは知覚過敏が原因かもしれません
むし歯ではないのに歯がしみるという場合は、知覚過敏かもしれません。
知覚過敏は強すぎる歯みがき・歯ぎしり・食いしばりなどによって、歯のエナメル質が薄くなることで生じます。
むし歯と同様、知覚過敏も放っておいて治るものではありませんので、歯科医院で原因をチェックしましょう。
虫歯を放置すると・・・
- 痛みはどんどん激しくなってきます
- 治療の難易度が高くなります
- 通院回数が増えます
- 治療にかかる時間がながくなります
- 治療費がかさみます
- 抜歯のリスクが高まります
- 口腔内だけでなく全身に問題が起こる場合があります